環境こだわり農業の今後は

 国の補助金が次第に少なくなってきた。当初助成が約束されていながら、国の助成金がいきわたらない部分を県費で補っていただいていたが、いよいよ継続することが困難に。平成30年度中は、それを維持していただくことを強くお願いしながらも、農家自身もどうしていくべきか考える必要がある。
 
 知事は、オーガニックとハイカラなことを言っておられるけれど、滋賀県において完全有機なんて考えられない。大規模経営が主をなす形態において、非常に難しい。かといって、困難だからと言って、環境に配慮することを放り出してしまうことはあってはならないこと。農業遺産認証を目指す上においても、滋賀の環境こだわりは維持しなければ…と思う。滋賀県独自のこだわり基準であっても、消費者に価値が認められて米価に反映するなら努力の甲斐あるというもの。国の共通取り組み補助がいくらになるかわからないけれど、高々反当りのこと、それよりも安心安全が今までと変わらずに消費者の人気を得れば占めたもの…と思う。

 完全無農薬は歓迎されても、有機栽培の生しい肥料分が、琵琶湖にどれほどの影響を及ぼすか考えてみればいいい。どこででもできる栽培技術とはとても思えないのだが…。もともと滋賀が提案した環境こだわり農業。琵琶湖とともにある滋賀の環境こだわり農産物があってもいいいのではないだろうか。