戦没者追悼法要

 町内の戦没者追悼法要…今町内におられない遺族の方も、代わって親戚の方が列席された。隣のおばあちゃんが、「うちの嫁さんが、皆さんの前でお話しするのに、引き上げ戦はどこに着いたの? 舞鶴…と教えた。」とお話。今の人たちはそんなことも知らないようだ。。私の子供のころ、小さなラジオに聞き耳立てて、放送される引揚者の名前に、知り合いがいないかかじりついていた。家族みんながそうだった。

 そんな中で、舞鶴引き上げて父から聞いた話を思い出した。
手足がなくなったそして目も見えない包帯ぐるぐる巻きの兵隊さんが、船から降ろされた。「殺してくれ…死なせてくれ…」とわめく兵隊さんがいた。待っていた多くの人垣の中から、一人のおばあさんが駆け寄ってそのわめく兵隊さんを確認、抱きかかえるや自分の胸をはだけて乳房を口に押し込んだ…次に兵隊さんの口から。「おっかあ…お母さん…」と泣きだされたという。生きて帰れた、母の乳房で取り戻された母と子のなんと感動の姿、生きていてよかった、会えた…生きていこう…生きる力を母にもらわれたのだ。何も知らせる方法が亡くなっても、母と子との何物にも勝る絆「おっぱい」、本能として沁みついている。

 虐待の悲惨な事件を聞くたびに、こうした話をぜひ聞いていただきたい・・・と思う。
昨夕は我が町のお墓参り、本日は、縁者の墓参りに出かけた。初盆の義兄、きれいなお花に、「初盆ですね…」と語りかけた。午後は、彦根東高校の野球〈テレビで〉応援、ピッチャーの増居君ひょっとして、-亡増居校長先生の孫さんかな? …増居先生とは、彦根市議会でご一緒した時期があり、目の下の風貌から感じたところです。見ごたえのあるいい試合でした。