TAKATA

 TAKATAが民事再生法を申請した…朝、県庁に向かう車の中で聞いた。この話、さる16日、寝耳に水の形で飛び込んできた。影響はどうなる? タカダ工場は昭和の初めより、稲枝村彦富の地に地域唯一の工場として多くの人が働いていた。

 タカダ工場の煙突は…と我々は子供のころからはやすように歌っていた。あまりに身近すぎて、今これほどに話題になるほど偉大な工場とは、多くの地元の人は認識していなかっただろう。それだけに、今回の民事再生法の申請、認可いただいて何としても再建していただきたい。国内でもアメリカでも総力挙げて再建に乗り出すという方向性が示されて、疑問を感じながらも有り難い話だと思う。

今後において経営陣の交代は避けられないだろうけれど、時代が求める世界的企業に育て上げられていた高田氏、誇りに思う。タカダ一統の中には同級生の方もいた。(たぶん、創業者はおじさんだったろう。)テレビで流れる社長会見に面影を探しながら、よく頑張られたなぁ…と複雑な思いは隠せない。
落下傘の紐を作っていて、戦時中、辺り一帯に焼夷弾が落とされたこともあり、その薬莢を拾って残しておられる家もある。車社会に必要なもの。時代を見る目を持っておられたのだろう。シートベルト・エアーバック・・・創業来80年余で世界的シェアーを持つ企業、絶対潰さないで頑張ってほしい…。