春めいて

 日中のお日様が一気に明るさを増したように感じる。朝6時がぼんやりと辺りが見える。もうすぐ、籾種を浸けるころ、節分には不耕起栽培の種は早々と水に浸けていた。自然に発芽させるものは、とてつもない力強さを持っている。2月3日の頃の水温なんて、手がちぎれそうなほど。その冷たさに耐えながら、じっくりと発芽準備を整える。

 胚乳が動き出すころ、最初から少し緑色をしたくっきりとたくましい芽が籾殻を破って出てくる。今はすべて息子に任せてしまっているけれど、毎年今頃になるとどこかにじっとしていられない衝動が起こる。

 一般質問3日目、ただ聞くばかり…その中に農業問題があった。人それぞれに今の農業の視点゛面白い。先日は、一年間の夫婦2人世帯での米とパンの消費額を比べた話があった。米は25,390円、パンは29,230円、すでに消費は主食の座が変わってしまっている。びっくりだった。

 昨夜の報告会でこの話を持ち出したら、80歳過ぎの旦那さんが、≪そりゃ、パンの方がいろいろの味があっておいしいよな、楽しいよ。。。≫と平然と言われた。草津では仲間の方が米パンを焼いておられる。小麦で作るパン、米で作るパン。さて、売れているのはどっち?
こういう話が出てくると、また作ってみたくなる。投資はどれくらいいるのだろう…