畑のおばさん?

 夕方、認知症看護で有名な赤沼房江さんが来られた。今・・・甲南から帰ったの…と、大きな車に乗って…そして続いての言葉
 「久ちゃんね、私もうお仕事全部やめるの、お父さんが、、今までよう頑張ったけど、もうやめなさい。今度は僕が教えてあげるから、畑仕事覚えて・・・自分の生き方を畑にもとめなさい。・・・と。私もそうだ…と思ったから、これでおしまい、これでおしまい…と仕事をお断りしながら最後のお務めをしているの…」と。

 認知症認定審査会を幾つも受け持ち、時間のある限り講演会に走り回ってこられた。「優しい心遣いが大事や、昔のことなら思い出せる。よう頑張ってきたなぁ…と肩を抱いて話し込むうち、ふっと今に戻ってこられるんや…」とその手ほどきを示してくださる。
 今、79歳と言われる。すごい! 「ところで、あんた議員になって何年?」と…「22年たったの、」 「そう、よう頑張ったなぁ、ご苦労さん、」「だって、赤沼さんが、私が仕事辞めたら代わったげるから、頑張れ…」って言い続け「ちっともあんたが仕事辞めはれんから、こんなになってしまったの…」「ハハハハハ…」・・・と、そしてもう一度、「何年たったって?。??」と実にあっけらかん。…信じて、すっかり騙され続けた私でした。

いよいよ仕事辞める。、全部やめる・・・と言ったら、看護婦している若い子が、「まだ、お味噌を自分で作れない。しっかり覚えて来年からみんなでつくるから、もう一度教えて…」というから、お父さんに麹作ってもらって、大豆をあんたとこに頼みに来たの…」と、らしいお話でした。旦那さん、長いことお支え、ありがとうございました。おかげで私も、房江大先輩に、いろいろ教えていただきました。シュークリーム、うどん。…赤沼房江さんが、毎日家におられるようになったら、さぞかし地域は賑やかになるでしょう…。