台風16号

 鹿児島大隅半島に上陸した台風16号、宮崎延岡の辺りのものすごい雨、テレビの画面に車の屋根しか見えていない…コンクリートの強靭な橋が、中ほどでくの字に曲がって今にも崩れ落ちそう、大木が屋根に倒れて家の叩きつぶれた様子、強いけれども比較的小さい規模と言われているものの、やはり台風というからにはすさまじい威力だ。

 九州からそのまま北上し四国沖から紀伊半島田辺市に上陸したらしい。午後3時ごろ風も突然に強くなり、家の周辺でも、これは油断したか?と後悔。心配になった。全くの無防備、あれほど早くに避難をと警戒を呼びかけられていながら、大丈夫・・・とたかをくくっていた。短時間大雨警報で110ミリ/H(和歌山)、どんな降り方なんだろう。H13年だっただろうか、57ミリ/H を経験したことがあるが、下水溝からの逆流や道路からの水の侵入にドアの下に雑巾で詰めをしに回ったことがある。とてもおっつくものではなかったが、その倍の降りよう。想像がつかない。

 本来なら県庁に行くつもりであったが、車の運転も電車の運行も懸念されて断念。一日中事務所にてもやもや…午後5時過ぎ、西の空にほんの少し明るさが戻った。気がつけばあれほど吹いていた風が不気味なほど静まり返っている。そんな今も、進路にあたる地域では恐怖の時間を耐えておられることを思うと、どうぞご無事で…と祈らずにいられない。