懐かしいお顔

 私あの頃39歳? 地域婦人会の会長を預かっていたころのこと。どこで聞いただろう、県の社会教育の研修会だったかも、守山出身の県社会教育主事であったかもしれない山本先生のお話に大変に感動し、地域の皆さんにも講演をお願いして大好評だった。八幡婦人センターでその山本先生に出会った。「先生、森山のご出身でしたね…」人懐こい笑顔に問いかけた。

 まだ人々が素直であった時代だからだろうか、家庭婦人の社会で果たす役割、子育て、地域とのかかわり、そして女性自身の自立した暮らし方・・・等々  もう一度聞いてみたいと思う。講演なんてつまらないもの…と決め込んでいた私に、感銘を受けた話はそんなに多くはない。一つには中学の時に聞いた、西堀栄三郎氏の南極探検の話…引き見込まれて聞いた。その後、話は聞かなきゃ損…と講演会に興味を持った。

 山本先生の話は、自分が役目をいただいて、会員の皆さんとどのように活動を展開していくか…についてずいぶんと参考になったのだろう。内容は思い出せないけれど、30余年経っても名前を思い出し、その声のリズムが鮮やかに思い出せた。私は、こうした講演を聞いたことで随分と人生が変わったと思う。生き方において、現実に努力することで、周囲が変わる…というようなことを実感することができた。しびれたお話であったことには違いないが、思い出せない。でも、今日あるは、あきらかにあの出会いがあったから…感謝、